管理者候補の知識
 
行動心理学・交流分析(Transactional Analysis) 第1項
 
交流分析(TA)6つの行動タイプ
 
管理者になる方は、部下をモチベーションし、組織としての目標を達成しなくてはなりません。そのためには、叱咤激励、指揮・命令ばかりではなく、人間学、人間心理学面にも卓越していなくてはなりません。その一つの分析手法が「交流分析」です。職場での会話、家庭での会話(夫婦、親と子供)、友人・恋人との会話でよく交わされる会話です。中心的な行動タイプがありますが、相手や場面が変わればタイプが変わることもあります。つまり、一人の人間が、様々な感情を持ち合わせているという証拠です。

交流分析(TA)6つの行動タイプ

NP(Nurturing Parent)
養育的親タイプの中心的な行動
■人の気持ちをよく理解し、共感的である
■しっかり自分の考えを伝えるが、相手に心を配り、押しつけがましくない
■肯定的なストロークをする
■ 「するな」の代わりに「しなさい」のメッセージを伝える
CP(Critical Parent)
批判的親タイプの中心的な行動
■「あなたはOKではない」と言葉や声の調子、身振り、姿勢などで伝える
■指さしながら大声で話す
■理由や指示を与えないで「するな」のメッセージを伝える
A(Adult)
アダルト、大人タイプの中心的な行動
■問題の解決を考える
■論理的、合理的、理性的である
■感情、態度、意見の代わりに、事実に基づき考える
■いつ、どう自己を適切に表現するかを考える
CC(Compliant Child)
従順な子供タイプの中心的な行動
■「あなたはOKではない」とひそかに伝える
■穏やかすぎる声で、気のない哀れっぽい話し方をする
■相手と目を合わせることを避ける
■注意深く、自己防衛的に振る舞う
■本当の感情は隠す
NC(Natural Child)
自然な子供タイプの中心的な行動
■自分から承認やストロークをもとめる
■自分の欲しいものを求める
■自発的に行動する
■怒り、悲しみ、喜び、恐れの感情を自然に表現する
RC(Rebellious Child)
反抗的な子供タイプの中心的な行動
■「あなたの話は聞きたくない」「提案には同意したくない」「要望に応じたくない」とよく否定する
■状況にそぐわない怒り方をし、いつまでも怒っている
■言われたことを忘れたり、引き延ばしたり、違ったことをして反抗する

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