カナ 用語 解説
モク 目標管理 組織運営に極めて重要な概念。組織はそれに参加している多くの人々によって、その目標が達成される。この場合、人々は創造することに直接参加し、動機づけられ、自分の力が加えられて、完成しものだという、満足感がもっとも重要である。従来からの組織間のもとでは、個人の能力は十分に生かされていないし、自己の想像力を発揮するというダイナミックな行動もない。従業員の欲求はなにか。この欲求充足と企業目標の達成とがなぜつながらないか。企業の組織構造は従業員の欲求充足を刺激しているのか、それとも抑制しているのか。こういった一連の問題について新しい研究がなされてきた。組織体における人間の行動を座標軸にのせて、すべての現象を客観的に分析していく行動科学の研究である。組織の人間は自己のたてた目標のためにはムチ打ってこれを達成させるものであり、自我の欲求や自己実現の欲求の満足という最大の報酬が目標に対する努力を駆り立てる動因となる。このように従業員個々人の目標と企業目標との統合をはかる体制での管理を、目標による管理、あるいは目標管理という。
  目標設定 経営体における基本方針は最高管理層の計画であるので、行動そのものを示すものではなく、行動のよりどころである。いいかえると、それは目標ということになる。行動のひとこま、ひとこまは、現実の状況に応じて判断され、進められるので目標設定は合理的、かつ明確に表示されなければならない。そうでないと多数の人間による協働システムは効果的に動かない。目標は上層部から示されるものであるが、その設定にあたっては下層部から積み上げ方式で行われる場合に、もっともスムースに達成されるという見解もある。従業員個々人の目標と企業目標との統合をはかっていくことが、目標設定の基本課題である。
モタ

モータリゼーション

【motorization】

一般には、人々の利用する交通機関のなかで、自動車利用が普及する状態をさす。米国ではT型フォードの量産が始まった1913年、西欧では1920年代後半、わが国では経済水準の向上と自動車産業の成長が相まった昭和30年代後半から、本格的なモータリゼーションをむかえた。ちなみに昭和33年(1958)の乗用車市場は年間5万台を切っていたが、昭和35年(1960)には12万台、諸和37年(1962)には20万台へとわずか4年間で4倍強の膨張をみせた。その結果、商業立地に急激な変化を与え、広大な駐車場を持った郊外ショッピングセンターを誕生させ、従来の鉄道型中心商店街を衰退させた。
モチ

モチベーション

【motivation】

動機づけの意。人間は本性的に無目的に行動しないので、目標に向かって行動をかきたてる原動力が不可欠。働きがい、創意工夫といった心理面で積極的な意欲をかき立て、販売活動を活性化させる方策が実用になる。そのためには、個々人の目標設定が極めて重要。モチベーションを探るため、社員を対象として職場や仕事に対する意識や要望を調べるモラル・サーベイを行うことがある。
 

モチベーション・リサーチ

【motivation reseach】

商品の購買、銘柄や店の選択など、消費者の購買行動の動機づけを探ることを目的とした調査である。行動をおこし、方向づけ、持続させる機能を持ったものを動機とよぶことができる。動機は、一般に、接近の動機と逃避の動機に大別できるが、問題とする行動の種類によって動機の種類も異なってくる。主に達成動機と購買動機がある。達成動機は、生涯を克服し、困難な事柄を迅速、かつ立派にやり遂げるために努力しようとする動機。購買動機は、商品やサービスの購入動機である。なにが動機となり、購買決定されたかの調査がモチベーション・リサーチとよばれる。モチベーション・リサーチには、投影法や深層面接法を用いて欲求構造をひきだし、その意味を解釈しようとする技法である。
モデ

モデル・ストック・プラン

【model stock plan】

計画販売高が、もっとも効果的に実現されるような商品在庫計画をいう。流行性商品の在庫総量およびサイズ別、型別、カラー別、価格別、ブランド別など一連の在庫量に関する商品在庫計画。過去の販売記録を精密に分析し、また販売動向をしっかり把握してモデルとなる在庫計画を立案する必要がある。
 

モデル・チェンジ

【model change】

耐久消費財などで、製品の機能の一部に改良を加えたりデザインを変更したりした、新しいタイプのものを発売すること。買替え需要を促進するために不可欠な戦略で、部分的に変わるマイナー・チェンジと、全面的に変わるメジャー・チェンジあるいはフル・モデル・チェンジがある。自動車のモデル・チェンジはよく知られているが、このようなモデル・チェンジをすることによって、今まではユーザの購買意欲を刺激し、新たな需要を創り出すことができた。
 

モデル・ビルディング

【model building】

モデルなかでも特に数式モデル、すなわち、特定の一組の変数に注目し、それら変数間の関係を数式で表現したモデルを設定することをいう。モデル・ビルディング(構築)から、モデルの特定化、モデルのパラメーターの推定、モデルの検証、検証されたモデルの活用へとステップを踏む。
モト 元売り 石油製品に関して、全国的に第一次販売権を持っている業者をいう。精製設備をもっていることが必ずしも元売りの条件とはなっていない。通常、石油会社といわれているのは、この元売り業者のこと。
モニ

モニター制

【monitor system】

消費者の意見を直接反映する情報収集の方法。商品の評価、販売方法、広告、従業員の態度などについて、モニターとなっている消費者から意見をだしてもらう。一般的には半年から1年の期間で委嘱し、月に1〜2回定期的な会合を持って意見を求める。さらに、顧客の固定化を高めるために、奥様重役といった名称で、オピニオン・リーダーの役割を果たしてもらい、販売促進の機能を期待するケースも多くなっている。
モノ モノ離れ 消費支出の重点が商品からサービスに移っていくこと。消費者は多くの商品を保有するようになり、モノ(商品)を買わなくなって、代わりに生活はサービス化に向かっている。百貨店や量販店が消費低迷、販売不振の理由にあげることが多い。
モヨ 最寄り品 商品の購買頻度からの商品分類で、商品の中ではもっとも高い購買頻度で、近くの商店で購入されることが多い商品をさす。対比する言葉は、買い廻り品。
モラ

モラル

【moral】

社会心理学的要因であり、企業または組織体の成因がその成因であることに満足と誇り、安定感と信頼感をもって結束し、企業ないしは組織体の共通目的の達成に向かって積極的に努力しようとしている内面的態度、心理的、生理的な準備の状態である。