カラーマーチャンダイジングガイド 
 
色彩の基礎知識2

 
 

ファッションを取り扱うにあたってとっても重要な用語があります。
「トーン」という用語です。

●トーンとは

トーンとは、色相・明度・彩度を組み合わせて表現する言葉のことです。(色調-色の調子の意味で使用されます。)
図1のように、縦軸に明度、横軸に彩度をとってその位置でトーンを表現します。

<図1>色の明度と彩度の関係

図2を見てください。

<図2>トーンの位置とトーン名

ある高彩度の色(純色)に白を加えていくことによって、ブライトトーン→ライトトーン→ペールトーンとトーンが変化し明度が高くなります。
逆に純色に少しづつ黒を加えていくと、デーブトーン→ダークトーンと変化し、明度は低くなります。
また、ある純色に灰色を加えていくことによって、ストロングトーン→ダブルトーンと変化し彩度は低くなります。

このトーンの概念は、ファッションマーチャンダイジング上おおいに利用されます。その代表的なことを以下にあげます。

●品揃えにあたって

  1. 色相のバラエティを富ませてトーンを絞る。
  2. 色相を絞りトーン変化で色数を揃える。

    前者は、ブライトトーンならそのトーンに絞り、赤・オレンジ・黄というように色相を多くする方法です。
    後者は、色相を赤なら赤に絞り、明るい(ブライトトーン)赤・浅い(ライトトーン)赤・うすい(ペールトーン)赤というようにトーンの変化で品揃えする方法です。
    現代では、後者の方法がマーチャンダイジング上有利と言われています。

 
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