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アメリカの絶対訪問したい人気スーパー
【ALDI】
ドイツが世界に誇るスーパーマーケットALDI(アルディ)
1913年に小さな食料店を二人の子を持つ母親(アルディ)が開いたのが始まり。兄カールと弟テオが創業者。毎週、月曜と木曜日、時期に合った商品がお値打ち価格。
世界一のディスカウンター。世界に9000店舗。すぐ近く韓国まで近づいている。
やがて日本参入があるでしょう。日本のディスカウンター、戦えるでしょうか?
98%PB商品です。
老若男女、金持ちも、誰もがアルディへ行く。
驚くのは、おそらく世界一であろう、レジのスピードです。
自分の番が来る前に少しばかりの心構えが必要だ。
モタモタは許されぬ。レジを通過した品物をカートへ並べている場合じゃ無い。
カートへ落とす、突っ込むのだ。
トレーニングを積んでから表舞台へ出て来られる店員さん達。
どんなに意気込んでいても、
レジのスピードには敵わない。
なんだか、この緊張感、仕事の速さも私がアルディを好きな理由です。
98%PB商品。価格は通常価格の半値らしい。
凄い品揃え。
パン凄い品揃えだね!
1品目のフェース数が多いね! 品揃え数限定している。
【EREWHON】エレワン 超高級スーパー 富裕層立地に出店
オーガニックに特化。健康志向者から絶大な人気を誇る高級スーパーエレワン。
ヘルシーかつ環境に配慮した商品ばかりでものは良さそうなのは一目瞭然。
でもぶちゃけお高い。にも関わらずどの店舗も連日大賑わい。
客層は20代から40代くらい全体的に若い。ロスアンゼルスなど現在9店舗。
2016年以来、前年比35%以上に成長。
美しいし広いし、すべてが行き届いている。これってスーパーですか?
このような高級住宅街。
【Kroger】
クローガーはウォルマート、アマゾンに続く米国でナンバースリーのスーパーマーケットです。地域のスーパーマーケットのボンズやドミニックス、ストップ&ストップなど買収して巨大なスーパーマケットチェーンになっています。店舗数は2800店舗程です。
世界最初のセルフレジ視察訪問。30年前。
【Publix】パブリックス
フロリダ州ウィンターヘブンで1930年創業したスーパーマーケット。顧客満足度で全米ナンバーワン。
パブリックスの創業は1930年9月6日。
パブリックスには4つの方針がある。
1つ目は「企業哲学の警鐘と浸透」
2つ目は「経営陣と従業員間の信頼の構築」
3つ目は「人財を生み育てる」こと
4つ目は「やる気につながる公平な報酬」
ミスター・ジョージが全従業員に浸透させていった「パブリックス哲学」は、
・親しみやすく役に立つサービスをお客さまに提供すること
・最高品質の商品を公平な価格で提供すること
・店や施設は清潔で整理整頓されていること
・人々に誇りを反映するような状態を維持すること
・商品とサービスの両面で事業のすべての点で価値を強化すること
・倫理的、社会的な基準においてもっとも高いレベルを目指すこと
・仕事の全工程で最善を尽くし人々を雇用し、昇進させること
・顧客、従業員、サプライヤー、株主、これらのすべての人々に完全に公平で正直であること
・フレンドリーな接客と品質と手頃な価格の両面で納得していただくようになること
・積極的に打ち込むこと
正直と公正と誠実、そして透明性。特筆したいその他は、全員参加で生み出したパブリックスのモットー。そのモットーとは「買い物が楽しい場所にすること」。顧客を喜ばせ、食料品の買い物を楽しみに変えることという創業者ミスター・ジョージの信念から生まれたモットーである。毎年10月「感謝月間」として、役員全員が手分けしてすべての店を回り従業員に声をかけ、感謝の意を示している。
2005年アトランタ訪問で視察 パブリックス哲学について説明を受けました。
スーパーマーケットでいちばん離職率が低く、昇進はすべて社内社員だそうです。
訪問したとき女性店長さんが懇切丁寧にパブリックスの哲学を説明してくれました。胸ポケットから哲学をプリントしたカードをプレゼントとしていただきました。説明してくれました
【Stew Leonard's】スチュー・レオナルド
日曜日には従業員はディズニーのぬいぐるみを着て、店内をぶらぶら、子供とダンスをしたり、お客さまとハグしたりしている。
パンを買うだけなのに週末には10マイル先(16キロメートル)から来店している顧客もたくさんいるとのこと。
レジ前では商品を山積みしたショッピングカートがズラリと並んでいた。この1店舗で年商150億円と語っていた。
店舗入口、巨大な岩に刻んだ「ルール」。
それが唯一の会社理念。スチュー・レオナルドの理念。
「お客様がすべて正しい」という顧客主導、顧客満足の実践。
1990年、初めて訪問し、以来、ジェリコ・コンサルティング「流通先端企業視察ツアー」で4回ほど訪問した。
ニューヨークから1時間半ほど、コネチカット州ノーホークにある、まるでディズニーランドのようなスーパーマーケット。
最初にこの土地を買い、店をオープンした当時は、店の存在が知られていないためお客さんは誰も来ませんでした。そこでわれわれは、知恵を絞りました。店の外に大きな牛の人形とミルクの販売機を置いて道路から見えるようにしたのです。すると人々はこの店の存在に気づき、ミルクを買いに立寄るようになりました。
ある顧客が、興奮して電話をしてきた。
「今日購入した牛乳は腐っている。酸っぱい味がするし、臭いがする」と。
電話で怒鳴っていた。
販売している牛乳はすべて本日の製造になっています。
(スチュー・レオナルドの最初の店舗は元は牛乳工場。それを生かして工場からベルトコンベアで牛乳売場に牛乳が続々と送られてくる。その様子を視察で確認している)
しかし、レオナルドは顧客に説明したって仕方がないと考え、新しい牛乳を持って即時車を走らせました。
「お客様こそ私たちのボスであり、私たちが仕事をしているのはお客様のおかげだということに気づきました」とレオナルド。
「私たちの使命は、ハッピーなお客様を創り出すこと。私たちがお客様を満足させることができれば大きなビジネスを築くことができる」
と改めて思った。この事件がきっかけでスチュー・レオナルドの店頭の大きな岩に刻み込んだルールが出来上がったのだそうだ。刻まれているルールは、
ルール1 お客さまはいつも正しい
ルール2 もし万一、お客さまが間違っていてもルール1に戻ること
お客様が間違っていたと思っても、お客様の言っていることは常に正しいと考え、対応することを会社のルールにしようと考えたのである。
「カスタマー・フォーカス・グループ・ミーティング」を定期的に行っています。
そのミーティングに、16人の顧客がボランティアで参加。
当店の気にいらない点について率直に発言してもらっているとのことでした。
顧客の声に耳を傾ける。
米国ではこのことを「VOC(Voice Of Customer)」と表現しています。
カスタマー・フォーカス・グループで、
ある女性は鮮魚売場が気に入らないと言った。
理由は「新鮮そうにみえない」ということでした。
鮮魚担当者は「当店は毎朝とれたてのものを仕入れています」と説明。
発言された彼女は「プラスチックのトレーに入っているのがよくありません。氷の上にじかに並べたらどうでしょう」と提案。
鮮魚担当者はその提案を即時取り入れ、対面販売でさらにどんどん売場が拡張したそうです。
顧客の提案や不満の声に耳を傾ける「VOC」は決して楽しいことではないが、有り難いことなのです。顧客が改善のヒント、改善のチャンスを与えてくれます。
オープン当初から他店との差別化を積極的に図ってきました。
たとえばミルクトラックの正面に牛の頭の人形をつけた。
スクールバスで登校中の子供たちがそれを見つけて手を振った。
店内ではボタンを押せば「モー」と鳴く大きな牛の人形を備えて、来店を楽しくしている。
とにかく単なるスーパーマーケットにはなりたくなかったという。
ひと味違うユニークで楽しい存在になりたい。
オープン当時からお客様に対する挨拶は勿論のこと、できるだけお客様とはコミュニケーションをはかるようにしています。
私たちの仕事は、お客さますべてがハッピーであることを求めています。
よく人から尋ねられます。
「どうして他の店は当店のまねをしないのか」と。
「それはなかなか難しいからでしょう。われわれは常にトップとしてユニークな存在であり続けるよう絶えずチャレンジしている」と最後に述べていました。
顧客は常に正しいを実践している数少ない企業です。
1996年には、スチュー・レオナルドが特別企画している「スチュー・レオナルド・ユニバースディ」を申し込み、ツアーに参加されたメンバーと顧客サービスなどのレクチャーを受けた。
ぬいぐるみを着た従業員からの店内の説明、事務所やバックルーム見学、会社說明ビデオ視聴など。経営の手法は、日本訪問での市場の賑わいからヒントを得たと語ってくれた。
ジェリコ・コンサルティング「流通先端企業視察ツアー」で4回ほど訪問した。
ニューヨークから1時間半ほど、コネチカット州ノーホークにある、まるでディズニーランドのようなスーパーマーケットだった。
【TRADER JOE'S】トレダー・ジョーズ
トレーダー・ジョーズTrader Joe’sは、貿易商人の店という意味である。
トレーダー・ジョーズは、ロサンゼルスを本拠とするカリフォルニア州から展開し始めたスーパーマーケットで、1958年に、ジョー・コロンビーによって設立された。
1979年からドイツ人の実業家アルブレヒト(ドイツで展開するALDI所有)が株主になっている。
2019年11月時点では、全米42州とワシントン州に530店舗展開。
グルメ・フード、オーガニック・フード、ベジタリアン・フード、輸入食品、各種ワインやチョコレート、量り売りする豊富なナッツ類、ユニークな冷凍食品など販売していて「グルメ・スーパーマーケット」と呼ばれている。
品揃え数は4000に限定。これは驚くべき勇気ある決断である。
全米スーパーマーケットの平均品揃え数は3万9000品目。
トレーダー・ジョーズはその平均の10.3%でしかない。
だが、この制限された品目数が好循環経営を可能にし、毎年、黒字決算。
社員の離職率はほぼゼロだという。1章で述べたように投資効率(ROI)がよく、商品回転率で好循環する理由である。
ユーチューブに米国駐在の日本人女性が買い物に行く場面、買物風景
帰宅して袋から買った品物を説明している投稿たくさん見ました。
ユーチューブからの画像です。
商品はすべて袋入り(レジ通過を早くする目的とのこと)。
価格が驚くほど安いです。
小売企業は顧客により多くの商品を提供しようとして、オペレーションをより複雑にしてしまいがち。 その一例が品揃え数。 スーパーは実にたくさんの種類を取り揃えているが、種類が多ければ多いほど販売予測が難しくなり、在庫を抱えることになり、商品回転率は悪くなる。 店舗での仕事も複雑になり、人件費が嵩む。品揃えの豊富さは必ずしも売上高につながるわけでわけではない。
最後に徹底した顧客サービスを追求するため7つのコアバリューを掲げた。
細かな規則ではなく,ミッション(使命感)、憲法です。
1. Integrity
2. No Bureaucracy
3. We are a national chain of neighborhood Grocery Store
4. ProductーDriven Company
5. The Store is the brand
6. Kaizen
7. WOW customer service
1つ目は正直であること
2つ目は官僚制度の排除。縦割りピラミッド組織ではなく上下関係を逆にした逆ピラミッド思想(マネジメント4.0)の推進。
3つ目はナショナルチェーンのメリットを追求するもあくまで地域住民のための店舗であること。
4つ目は他社商品より商品バリューが高く低価格で販売すること(同社の商品の90%はプライベートブランド)。
5つ目はトレーダー・ジョーズの商品はブランドではなく店のオペレーションの信頼の積み重ねでお客様の信頼を構築することがブランドであること。
6つ目は一日一日少しずつ何かを変える努力をすることでよりよいサービスが可能になるように従業員一人ひとりのパーソナリティを尊重すること。
最後の7つ目は来店頂いた顧客に驚きと感動を提供すること。これ以外の細かなルールはない。従業員の自己統治を期待している。
【Wegmans】ウェグマンズ
東海岸中心の広大なスーパーマーケット。人気ナンバーワンのスーパーマーケットです。 2階は飲食コーナーで、1階で購入した商品をランチとして食べている男性が多かったです。 吹き抜けで、飲食ゾーンから1階売場を半分ほどみることができました。
【WHOLE FOODS MARKET】ホールフーズ・マーケット
目的で結ばれたコミュニティを築く。
なにを仕入れるかを現場の社員が決め、業績向上を求める圧力が上司からではなく同僚からかけられ、管理職ではなくチームが新規採用者に関する拒否権を持ち、事実上すべての意思決定が与えられる。
小さな事業を自分で経営しているように感じている小売業を想像してみよう。
誰もが他のすべての人の給与の額を知っていて、上級幹部が自分たちの給与に平均賃金の19倍という上限を定めている企業を思い描いてみよう。
自らを、企業ではなく世界に違いを生み出すために働く人々のコミュニティとみなし、利益に劣らず使命を重視している企業をイメージしてみよう。
これを全部同時に思い浮かべると、そこに現れるのはホールフーズ・マーケット、ゲームのルールを変えたビジネスモデル。それよりさらに型破りな経営管理モデルになっています。
ホールフーズマーケットはオーガニック商品を全面的に扱う店。
全アイテムがオーガニックではないが、自然、健康、環境といったことをコンセプトとにして米国を中心に世界で約300店舗展開。
本社はテキサス州オースティン。待望のマンハッタンに2001年春オープン。
チェルシー地区の7番街と24丁目、コンドミニアムビルの1階だった。
2000年ポイントカードを実験したシカゴ郊外から1時間のエバンストン(ノースウエスタン大学所在地)のホールフーズマーケットを訪問した。
ユニークな経営で全米高級スーパーマーケットを買収して年々飛躍的に成長しているスーパーマーケットである。
下記はニューヨーク5番街。いちばん地価の高い場所に出店した店舗。
偶然この日はオープンの日だった。
1978年、当時25歳の大学中退者ジョン・マッキーと恋人が家族から資金を借りて小さな自然食品店を始めたのが最初。
2年後、従業員19名のホールフーズ・マーケットとして開店。
品揃えは、ハイクラス先端マーチャンダイジング。
ホールフーズ・マーケットのモットーは「身体によく、美味しくて、環境に良い食品を、割高価格で販売する」ことを前提にしている。
創業者であるジョン・マッキーは世界の食品供給工業化の流れを反転させ、人々により良い食べ物を提供することをモットーにした。
組織運営は「持ちつ持たれつ宣言」。上司と部下の階層はなくチームリーダーとチームメートからなる活動単位。全員の給与は誰でも知っている。「秘密ゼロ」で透明性を追求。透明性が働く人の信頼を高めている。
ホールフーズ・マーケットで働くことは自分のライフスタイルと価値観の表明になる。
身体に良い食べ物を販売し、持続可能な農業に貢献し、農薬を使わない農業を支援する。ホールフーズ・マーケットのスローガン「ホールフーズ(食べ物全体)」「ホールピープル(すべての従業員、地域、そして人類全体)」「ホールプラネット(地球全体の環境)」という言葉に要約されている。
社長のジョン・マッキーは、ブログで「われわれはより質の高い食品とより良い栄養分を通じて地球上のすべての人の健康と幸福を増進したいと思っている。
この使命を達成するためにわれわれは大きな利益をあげない限り、達成することはできない」と述べている。利益は社会目標を実現するための手段であると考えている。
現在も社長のジョン・マッキー
ニューヨーク近郊6店舗に設置されたアーモンドミルクの自動販売機。
ホールフーズ・マーケットは伝統的な常識の小売経営とはまったく違う。
「反チェーンストア」「あまのじゃく経営」と言われる。
何を仕入れるかを現場の社員が決め、業績向上を求めるプレッシャーは上司ではなく同僚(チームメート)。
新規採用者の採用はチームのメンバーで決定する。
新規採用者は、地域本部からチームに紹介され、新規採用者はどのチームで仕事をするかチームを選択する。
4週間の勤務でチームメンバーの3分の2が賛成すれば正式に採用が決まる。担当部門の価格設定、発注、人員配置、昇進はすべてチームメートが決定する。
ボトムアップ組織。チーム経営の会社である。